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Base Ball Bear「(WHAT IS THE) LOVE & POP?」(2009年)

 今回の感想は、夏も終わりですが夏っぽいバンド、Base Ball Bearの3rdアルバム「(WHAT IS THE) LOVE & POP?」について。久しぶりに聴いてみたらなかなかかっこよかった。

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  Base Ball Bear(通称ベボベ)は今やロックフェスでも大きなステージに立っているバンドの一つ。青春について歌った歌詞、耳に残るメロディ、そしてベース担当である関根史織のコーラスが演出する、ベボベ風に言うなら「檸檬が弾ける」ような爽やかさが、このバンドの特徴だろう。アニメの主題歌などを手がけたこともあり、名前を知っている人も多いバンドだと思う。

 曲についての感想は続きから。


 ①Stairway Generation


 最初のドラムの音に合わせて走り出したくなるような、疾走感のあるイントロがかっこいい。そしてベースのリフは歌のメロディそっちのけで口ずさんでしまうほどキャッチー。
 《気にするなと 言われてもな 100があるなら 100が欲しい 僕は》という、青臭さを感じる歌詞が私には印象に残った。
 重い扉もこじ開けられそうな熱量を持った、アルバムの始まりに相応しい一曲。
 

 ②SOSOS
 「Stairway Generation」のアウトロから、ほとんど間髪入れずに鳴り出すギターのサウンドにぐっと引き込まれる。
 《いなくなりたくはなくて 笑えるような気もせずで》という孤独な若者のSOSを受信する人は果たしてどこに。

 ③changes (Album Version)

 
 何かの始まりを感じさせるイントロのギターと、「青春の鬱屈とした部分」を明るく塗り替えていくようなサビの開放的なメロディが気持ちいい。
 《何かが変わる気がした》という歌い出しに希望を感じる名曲。

 ④神々LOOKS YOU


 サビでの男声ボーカルと女声コーラスの掛け合いが聴き所の、とても爽やかな曲。
 ここまで全ての曲のイントロがギターから始まっているが、どれもサウンドに違いがあり、飽きがこない構成になっているのも良いポイント。さすが、現在の邦楽ギターロックバンドの代表格となるだけはある。

 ⑤LOVE LETTER FROM HEART BEAT
 イントロなどところどころに入る、ボイスチェンジャーか何かを使った歌声が印象的。一気に盛り上がるサビにわくわくさせられる。
 《転校の朝 連れ去ろうとして 立ち塞がる パパとママの壁》という一節が面白い。青春時代、人を好きになったときの誰にも止められないような気持ちにも、案外身近なものが越えられない壁になって立ちはだかるのだ。

 ⑥ホワイトワイライト
 アルバムのラストに置いても違和感のなさそうな、未来に希望を歌う壮大でスローテンポの曲。

 ⑦BREEEEZE GIRL

 
 「ホワイトワイライト」から一転、アップテンポでどこまでも夏を感じる、伸びやかなロックチューン。
 今作、これまでの楽曲にはメロディ、あるいは歌詞のどこかに「青春の影」のようなものが見え隠れしていたが、この曲からは輝きしか感じない。
 しかし《夏いね》というフレーズは本当にズルい。これ以上に夏を表現できる言葉なんてあるだろうか。

 ⑧LOVE MATHEMATICS

 
 「BREEEEZE GIRL」の勢いをそのままに、恋を数学に結びつけて歌う、ギターリフが耳に残る四つ打ちナンバー。
 《“You are the Venus”この例えどうだ》とか、《君+僕で「1」になりたいぜ》とか正直クサいが、このバンドならもはや許される。

 ⑨SIMAITAI
 「LOVE MATHEMATICS」に続いて流れるのは、《SIMAITAI…》と囁くようなボーカルが印象的な「SIMAITAI」。
 ギターのジャキジャキしたサウンドで、これまでとはまた違う印象の曲になっている。この曲のおかげで、アルバム後半に差し掛かっても勢いは止まらない。

 ⑩海になりたい part. 2
 アウトロのエモーショナルなギターがかっこいい。個人的なお気に入り曲。
 何度も出てくる《あなたを包み込む 海になりたい》というフレーズに優しさを感じる。
 「BREEEEZE GIRL」からここまで一気に駆け抜ける曲順がすばらしい。

 ⑪レモンスカッシュ感覚
 音頭のようなドラムのリズムで、思わず飛び跳ねてしまいそうになる一曲。
 《一生求む感覚 そう 例えばラブ 例えばポップ 第六感でときめいて》というフレーズが、このアルバムのテーマを表しているように感じた。

 ⑫ラブ & ポップ
 最後の曲であり、アルバムタイトルである「(WHAT IS THE) LOVE & POP?」の彼らの答えを歌う曲。
 《そしていつか 曝してみたい 自分自身》という最後の歌詞に、この歌詞の《僕》が迷いながらも歩んでいく背中を私は見た。
 ちなみに、曲の終わりから約三分後に雨の音が流れ始め、それからしばらくするとボーナストラックが始まる。
 これは「ラブ & ポップ」の裏の顔のような、センチメンタルな曲となっている。


 私のBase Ball Bearのイメージは「青春のことしか歌わないバンド」であって、iTunesに眠っていたこのアルバムを気まぐれで聴き始め、(あれ、思ってたよりかっこいい……)と思いこの感想を一通り書き終えた後も、それは大きく変わりはしないが、その中身については少し変化があった。
 これまでは知っている曲のイメージや曲調から、「だいたい青春のおいしいとこばっかり歌っているんだろう」と勝手に思っていたのだが、そうではなかった。彼らはむしろ、このアルバムでは「青春時代」の孤独や苦悩について歌っていることが多いように思う。だからこそ、「BREEEEZE GIRL」「LOVE MATHEMATICS」のように「青春のおいしいとこ」がますます輝いているように見えるのだ。

 言い回しや歌詞に対するメロディの付け方が少し独特で、「青春」という普遍的なテーマを歌っていながら普通の曲には陥らないところが彼らの個性だろう。個性はプラスにもマイナスにも転ぶのが面白いところで、実は私はこのバンドの歌詞は特別良いとは特に思わない。それでも、時々出てくる「なんじゃそりゃ」と思わされるような歌詞が面白く、ただ聴き流すにはちょっともったいない。

 また、曲ごとの感想でも少し触れたが、このアルバムは構成がとても良い。
 特に、「Stairway Generation」「SOSOS」で見せる焦燥感を、「changes」をきっかけに希望に変えた後、「神々LOOKS YOU」「LOVE LETTER FROM HEART BEAT」を挟んで、「ホワイトワイライト」で未来を歌う流れがとても見事だ。アルバムを通して様々な雰囲気の曲があるのも楽しいし、上でPVが存在するシングル曲以外のアルバム曲も、シングル曲に負けず劣らず出来の良い曲ばかりだ。

 「学生時代の青春」を描かせたら、Base Ball Bearの右に出るバンドはなかなかいないのではないかと、このアルバムを聴いて感じさせられた。
 ……彼らの歌う「青春」、私は中学高校時代において特に経験してないので、とても眩しく見えてしまうのは内緒である。

 おわり。
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特に音楽が好きです。好きなことやものについてばっかり考えてます。

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