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アルカラ「CAO」(2014年)

 今回はアルカラの7thアルバム「CAO」についての感想文。これが7thと、意外とアルバムを出しているアルカラですが、今作はなかなかカオティックなアルバムになっています。
 アルカラというバンドはボーカル、ギター、バイオリン、(タンバリン)担当の稲村太佑、ギター田原和憲、ベース下上貴弘、ドラム疋田武史の4人で構成されており、ビジュアル的にはたぶん稲村さんのタンバリンと田原さんの長い髪がやたら印象に残ります。続きに載せているPVの方を観ていただいたら、分かってもらえるかと。タンバリンってなんじゃい。
 ところで、ジャケットが初回盤と通常盤で違うときってどっちを載せたらいいか分かんないですね。これは初回盤の方。

CAO.jpg

 では、曲の感想は続きより。


 ①カラ騒ぎの彼女
 ところどころ現れる、ちょっと古臭さを感じる歌詞が良い雰囲気を出してるアップテンポな楽曲。個人的にサビでコーラスが入るパートが好み。これに限らず、どの曲もコーラスが非常に絶妙なので、聴く際には是非そこにも注目(?)してほしい。
 一曲目から稲村さんの歌の上手さがよく分かるし、バンド全体の演奏力の高さもよく分かる。特にドラムがすごい。鳴っている音が増えれば、それだけ音が分厚くなるという当たり前のことが実感できる。

 ②アブノーマルが足りない


 「カラ騒ぎの彼女」からそのまま「アブノーマルが足りない」へ。この流れがライブのようで痺れる。稲村さんの舌打ちにも痺れる。
 約3分という短さながら、アルカラのかっこよさが全て詰まっている。ライブでも定番の曲になっているようだ。
 アルカラの大きな特徴である、全員で音を合わせて鳴らす「キメ」やブレイク(一瞬の空白)などを多用する息のあった演奏が非常にかっこいい。サビでの、稲村さんのロングトーンも気持ちいい。
 イントロでドラム、ギター、ベースそれぞれ順番に見せ場があるのだが、こういう展開私の大好物すぎてたまらん。

 ③嘘つきライアー
 《ほらさ Bang Bang Bang! サイケデリックに びゅーんびゅーんびゅーん!》なんて歌われても正直あんまり意味が分からない。それでも最後まで聴いてしまうのは、サビが二つあるかのような、聴いていて楽しいメロディと、しまいにはバイオリンも登場する、意外と先の読めない曲の構成のせいだろう。フェードアウトしていく終わり方も良い。

 ④む・つ・ご・と
 やりたい放題の前曲とは雰囲気ががらりと変わって、歌謡曲のような曲。アップテンポの曲をジャカジャカ弾き倒すだけでなく、このような曲を演っても「アルカラらしい」と思えるところに、他のバンドとは一線を画すバンドの能力の高さを伺える。
 メロディの裏で鳴っているギターがかっこいい。

 ⑤愚痴ばっかりのローレロレロ
 このアルバムの中でも特にヘヴィなサウンドとシリアスな雰囲気が印象的。音の数を減らした部分と音の分厚い部分の間でのメリハリが非常に気持ちいい。CD音源でもかっこいいが、ライブで化けそうな一曲だ。

 ⑥ガイコツマン
 どことなくアラビアンな雰囲気を漂わせた、バイオリンも使用しているインスト曲。ガイコツ達が夜な夜な踊ってる様子が想像できる。最後にはガイコツが崩れるような音も入っていて、なかなか凝っている。

 ⑦どうでもいいウタ
 ふざけた歌詞でも、稲村さんが歌うとサマになるからすごい。そしてこの曲でもギターはキレッキレだ。
 Aメロの《毎回毎回毎回毎回 毎日毎日》という部分や、《どーでもいいことばかり》と繰り返すサビが耳に残って、つい口ずさんでしまう。ほんにどーでもいいことばかりー。
 ところで、途中でときどき入る話し声は何と言っているのだろうか。雰囲気としては「嘘つきライアー」に似て明るめ。

 ⑧ドナドナドーナツ
 ギラつくギター、うねるベース、荒ぶるドラムが絡み合うようにして始まるイントロがかっこいい。間奏ではギターとベースを背にドラムが一番輝いているように感じた。曲全体として疾走感がありながら、音がペラペラにならないところがとても良い。

 なお、曲が終わってからしばらくすると猫の鳴き声のような音が入り、数分後にボーナストラックが始まる。「くだけねこのうた」という曲名らしい。ちなみに「くだけねこ」とはアルカラのキャラクターのこと。
 ボーナストラックだろうがアルバム本編の曲と全く遜色ない出来で、むしろサビのキャッチーさなら本編以上かもしれない。ボーナストラックでも演奏に手を抜かないところに、謎のこだわりを感じる。
 それにしても猫に《果報は寝て待て》って似合うなぁ。


 前述した通りカオティックな今作だが、それぞれの曲のクオリティが高いのは言うまでもなく、どれもアルカラらしい曲になっている。稲村さんのハリのある歌声も「アルカラらしさ」を感じる一つの要因だろうが、楽器隊の演奏からもそれを感じることができる。ていうか、この4人が演奏したらなんでもアルカラになってしまいそうな、おかしな安心感がある。
 個人的にはシリアスな感じが少し強いとも思うが、「カラ騒ぎの彼女」からボーナストラックの「くだけねこのうた」まで、バンドの様々な「顔」が見れるこのアルバムのタイトルがまさに「CAO」だ。これ以上のタイトルはないだろう。

 ちなみに私の特にお気に入りの曲はやはり「アブノーマルが足りない」。アルカラの演奏する王道ロックンロール、最高にかっこいい。「嘘つきライアー」もベースが目立っていて良い。

 このアルバムは全体として聴き手に寄り添うというより、聴き手をアルカラの世界に引きずり込もうとする曲ばかりだ。だが、それがアルカラの一番の魅力かもしれない。

 そんなアルカラ、来月には新アルバムをリリースする。果たして今度はどんな顔を見せてくれるだろうか。


 
 おわり。
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