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アルカラ「ちぎれろ」(2015年)

 なんやかんやで記事の数が二桁いきました「アルバムの感想・レビュー」カテゴリ、今回はリリースされたばかり、アルカラの8thアルバム「ちぎれろ」の感想文です。
 ちなみに前作「CAO」も書かせてもらっているのでよかったらついでにどうぞ→アルカラ「CAO」(2014年)

 ちぎれろ

 さて今作の話ですが、こちら前作とは違った意味でカオスです。最近三作だけを見ても、5thアルバム「ドラマ」でシリアスな面を見せ、6thアルバム「むにむにの樹」では遊び心満載な作品を仕上げ、7thアルバム「CAO」でカオティックかつストレートなロックを聴かせてきたアルカラですが、今作「ちぎれろ」ではそんなこれまでのアルカラを全部詰め込みつつ、新しいモードも提示した、やりたい放題で「しっちゃかめっちゃか」な一枚になっているように思います。

 果たしてどんな曲が並んでいるのか、一曲ごとの感想は続きよりどうぞ。


 ①消えたピエロと涙
 陽気そうでありながら少し哀愁も漂うギターが印象的な曲でアルバムはスタート。サーカスの賑やかな様子やピエロの表向きの顔と、ピエロの本心の対比が歌詞だけでなく演奏から伝わってきます。速いテンポで、歌だけでなく息の合ったバンドアンサンブルを聴かせにくる一曲。

 ②やるかやるかやるかだ
 「消えたピエロと涙」の勢いそのままに始まる、初期衝動を「せーの」で鳴らしたようなロックナンバー。ストレートでガツンときます。伸びやかなサビが気持ちいい。《ほらどうすんだ やんのか》《もう腹括れや》と少し乱暴な物言いが彼ららしい、アルカラ流の応援歌かなと思います。

 ③水曜日のマネキンは笑う


 イントロのギターが妖しすぎる。リズム隊がアルカラの曲にしては意外とシンプルな気がしますが、骨太でゴリゴリなサウンドがかっこいい、かなり渋めな一曲。そういえばこういうタイプの曲ありそうでなかったなぁと、このバンドの新しいところが垣間見えるような曲です。それが「前からこういうとこありました」みたいな顔でリードトラックになっているのが面白い。アルカラの引き出し、どんだけあるんだ。ダークな曲調でありながら、《HELLO HELLO HELLO HELLO HELLO》のメロディやサビがとても耳に残ります。

 ④トロピカルおばあちゃん~ばーばばばぁ~
 きたきた、と初めて聴いたときは内心ニヤッとしました。前三曲で少し物足りなさを感じていたとすればこの部分。「キャッチーを科学する」のような、アルカラ節炸裂!な一曲です。《まるい 背中の おばあちゃん セクシー》とか、なんでこんな歌詞でこんなかっこいい曲になるのか不思議でしょうがない。しかしアルカラは「おばあちゃん」が結構出て来ますね、「大久保のおばあちゃん」という曲にも入ってますし。演奏も大変良く、特に間奏の最初のとこのベースが好きです。

 ⑤迷宮レストラン
 「トロピカルおばあちゃん~ばーばばばぁ~」のあとにインスト曲が来るという曲順がなかなか良い。楽器だけの演奏でも毎度のごとくクオリティが高く安心して聴けます。ブレイクがこちらの呼吸にぴったり合っていて小気味良い。

 ⑥さよならハッタリくん
 ライブで聴いたら絶対上に飛び跳ねそうな一曲。アルカラのベースがスラップをしているのって珍しいような。上から下までうねるようなベースラインのイメージが強いぶん、こういう跳ねるベースは新鮮です。《3+5で9 だいたい合ってればOK》など人を食ったような歌詞や、くるくると表情を変える曲調も楽しい。

 ⑦サイケデリンジャー2
 途中で何度もテンポを変えるのみならず、落ち着いた時のメロディに似たメロディをテンポを落とす前にも実は演奏しているという策士ぶり。《色とりどりの手口さ》なんて歌詞がありますが、まさにアルカラの曲たちは《色とりどりの手口》でこちらを翻弄してきます。ぐいぐいくるイントロがかっこいいなぁ。

 ⑧オーケストラは眠る
 最後はしっとりかつ艶やかで美しいバラード。この曲がこのアルバムの最後にあるというのがとても絶妙。複雑な展開をする曲ばかり続いてきただけに、シンプルな演奏や構成がますます際立ち、スローな曲でありながらスッと聴くことができます。そして演奏以上に、稲村さんの歌が輝く一曲。ほんと、この人歌上手すぎる……。呼吸も忘れて聴き入ってしまうような曲なんて、そういくつもないでしょう。

 そしておなじみボーナストラック。聴いたことあるメロディにふざけた歌詞をつけては《しっちゃかめっちゃかだー》と繰り返すのですが、相変わらず一切の手抜きなしで演奏するしこの《しっちゃかめっちゃかだー》はやたらキャッチーだし、おまけにするにはもったいないようで、おまけだからこそ楽しいであろう曲です。
 この曲が終わった時にはそれまでの雰囲気なんて忘れてしまっているのでそういう意味ではアレですが、もう一度聴きたくなるからそういう意味でまあ良いのかもしれない。曲名はなんて言うんだろう。


 まず、このアルバムのトレイラーがこれ。


 映像を見て私はなんとなーくカラフルそうなアルバムを想像していたのですが、完全に裏切られました。実際はアルカラというバンドが持ってる絵の具を全部ぶちまけたような、「カラフル」という言葉からは程遠い作品。しかもどれも主張の激しい色だから混ぜるな危険。でも全部重なって汚い色になったりはせず、まるで化学反応が起きてそれぞれがより存在感を増すような、不思議なアルバムです。

 そんな楽曲の中で、「水曜日のマネキンは笑う」の存在感がすごい。渋くてダークでありながらキャッチー。この曲が色んな方向に向いているアルバムを引き締めているように思います。個人的にかなりお気に入りの一曲。

 結構バラバラながらに粒ぞろいな8thアルバム「ちぎれろ」、聴き手の心を掴むには申し分ない出来の快作です。ていうか、掴むどころか殴りかかってきそうな勢いも感じられます。これからしばらくヘビロテすることは間違いない。
 あとは、このアルバムの曲がこれからライブでどのように演奏されていくかが気になるところですね。来月アルカラのワンマンライブを観に行く予定なので、今からとても楽しみです。

 おわり。 
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特に音楽が好きです。好きなことやものについてばっかり考えてます。

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