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テスラは泣かない。「ジョハリの窓」(2015年)

 今回は今年3月にミニアルバム「ONE」をリリースしたテスラは泣かない。が、同じく今年8月にリリースしたフルアルバム「ジョハリの窓」の感想文です。
 今作は肩の力が抜けたような軽やかな曲も増え、テスラは泣かない。というバンドの素顔が垣間見える一枚になっているのではないでしょうか。もちろん「マグマロック」の名に恥じない熱い曲も収録。

 2014年にリリースした「TESLA doesn't know how to cry.」のレビューも以前書いているのでよかったら→テスラは泣かない。「TESLA doesn't know how to cry.」(2014年)

ジョハリの窓


 ①Oh my God!
 
 
 イントロからキャッチーなピアノリフとライブならシンガロング間違いなしのコーラスで、掴みはばっちり。これまでの一曲目に比べるとだいぶ明るい曲調で、彼らの余裕が感じられます。弾けるようなサビが気持ちいい。
 
 ②世界が瞬きしている間に
 ギターから始まるイントロがとても爽やかで、一瞬バンドを間違えたかと思うほど。彼らの持ち味である鋭いリフレインは鳴りを潜め、その後に続く展開も湧き立ち渦巻く感情から瑞々しい部分だけを取り出したような透明感があります。テスラには珍しい感じの曲ですね。ルート弾きに徹するベースが効いていて良い。

 ③Let me know
 前の「世界が瞬きしている間に」で地味な動きをしていた(でも良かった)ベースが今度はメインのリフを奏でる、ミドルテンポなダンスロック。サビはいつもコーラスを担当している飯野さんの歌のみとなりますが、ここがまた良い。飯野さんのボーカルわりと好きかもしれない。

 ④サラバ
 

 アルバムのリードトラックであり、テスラの真骨頂であるピアノとギターが絡み合うリフはもちろん、キャッチーなメロディに《いかなくちゃっちゃっちゃ》などのフレーズも中毒性の高い、彼らの新たなキラーチューン。最初聴いたときは「ちゃっちゃっちゃ?」と思いましたが、気づけば毎日聴いてます。ちょっと地味なとこですが、ギターソロへの入り方が個人的に熱い。
 しかしなんでこんなにPVの再生回数少ないんだ。かなしい。

 ⑤Sunday night sunny
 前作「ONE」に収録された「Tuesday」に通じる、陽気でハッピーなテスラ流パーティーソング。2番のAメロでは飯野さんが歌っており、ツインボーカル感が増してきてますね。個人的にはすごく嬉しい傾向。

 ⑥ワンダーランダー
 楽器隊のアンサンブルがかっこいい。この曲はライブだともっと勢いを感じられるんじゃないかなと思います。サビでのボーカルとコーラスの掛け合いが良い。そしてアウトロではベースがスラップを挟んでおり、ほんとにこのバンドのベースは器用だなと思わされます。

 ⑦太陽
 「太陽」というタイトルとは対照的に、黒い雲が広がっていきそうな雰囲気の曲。なんだかRPGのボス戦のBGMみたいだなと思ったら本当にそうとしか思えなくなった。

 ⑧さなぎ
 ピアノリフで引っ張っていく構成はテスラらしくもありますが、これまで前のめりなリフが多かった中こういったゆったりと踊るようなピアノは新鮮。今のテスラは勢いだけで突き進むバンドではないと感じられます。こういうリズム好きです。

 ⑨サバイバー
 前曲「さなぎ」でバンドの成長を感じさせたかと思うと、続くこの曲は衝動のまま鳴らしたようなアッパーチューン。《運命さえ 変えられると 信じてみないか》など歌詞が前向きで、ここまでポジティブな歌詞はこれまであまりなかったような気がしますが、曲のノリと相まってストレートに伝わってきます。

 ⑩Tonight
 言葉少なに奏でられるバラード。オルガンの優しい音色が印象的で、雪がしんしんと降り積もっていく夜の様子が目に浮かびます。アウトロとか特に映画のエンドロールに合いそう。

 ⑪セントロメア
 このアルバムで唯一4分を超えた曲。だんだんと開いていくような曲の展開に幸福感を感じます。
 ところで、「セントロメア」とは染色体の長腕と短腕が交差する部分の名称だそうです。さすが、医学部っぽい……(ギターボーカルの村上さんは医学部卒)。



 メジャーデビュー以降のアルバムについて、「TESLA doesn't know how to cry.」はバンドの勢いを感じる、非常にエモーショナルな一枚であり、「ONE」は(現時点でこのブログでは紹介はしてませんが)それまでやってきたことの延長と新たな挑戦を感じた一枚でしたが、今作「ジョハリの窓」はこれまでのアルバムの中で一番自由な作品だと思います。

 肩肘張らずに彼ら自身の好きな音楽を作ったのだろうなということが伝わってくるアルバムで、前半は速めの曲が多いですが流行とは少しずれた感じで、後半はほとんどミドルテンポの曲で構成されています。今までなかったタイプの曲もあったりでしたが、いい意味で裏切られました。特に驚きだったのはピアノだけでなくオルガンなど他の鍵盤楽器を使用しているところ。ピアノに限らなかったらやれることはますます増えそうですね。中心となるパートはこれまでのようにピアノであって欲しいとも思いますが。

 一方で、一聴しただけで聴き手の心をぐっと掴むようなキャッチーなリフが中心になった曲は少し減ったように思います。「Oh my God!」「サラバ」のような曲ばかりを期待しているとちょっとがっかりするかも。全体的に落ち着いた雰囲気のアルバムで、時々盛り上がる曲にワクワクしつつものんびり聴くのにちょうどよさげな作品です。個人的にはこういうのも好きです。
 とは言っても、やはり彼らの一番の武器は感情を露わにしたようなリフだと思いますし、今作はそのへんがちょっと弱かった分、次作ではまた「アンダーソン」や「Cry Cry Cry」のような曲を聴かせてほしいですね。

 今作、そういえば村上さん曲中に喋ってない。
 おわり。
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